宗教学会の学会誌の『宗教研究』第368号が届きました。今号は論文7本、書評7本とかなり充実した内容になっています。注目すべきことに、論文7本中3本がイスラーム、1本がユダヤ思想、1本が(広い意味で)キリスト教に関するものになっています。書評では星川啓慈氏による落合仁司著『数理神学を学ぶ人のために』の書評を興味深く読みました。論文の目次は以下のようになっています。
『宗教研究』第368号(2011年6月)
小野真「タラル・アサドと西谷啓治:「宗教とは何か」という問いをめぐって」……1-24
丸山空大「血、民族、神:初期マルティン・ブーバーの思想の展開とそのユダヤ教(Judentum)理解の変遷」……25-49
近藤洋平「東方イバード派における人間の宗教的分類と忘恩・偽信概念の展開」……51-74
松山洋平「ターハー・アルワーニーのクルアーン解釈理論:現代イスラーム思想におけるポストモダン性」……75-98
葛睿「西村茂樹における神道観:国民道徳の基礎をめぐって」……99-123
柴田真希都「見神と自然をめぐる思索と交錯:綱島梁川と内村鑑三」……125-49
内藤理恵子「ペットの家族化と葬送文化の変容」……151-73
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