同志社大学一神教学際研究センター(CISMOR)の機関誌である『一神教学際研究JISMOR』第6号が出版されていました(これまでの号はこちらからPDFが見れます)。今号では、2010年5月15日に開催されたシンポジウム「マルティン・ブーバーの思想と聖書解釈の可能性:ドイツとユダヤの間で」の発表者たちの論文が特集されています。それぞれの論文が素晴らしいのは言うまでもないですが、勝村弘也氏によるイントロダクションは、京都におけるブーバー研究史を振り返るものにもなっていて、短いながら読み応えがあります。この雑誌も、送料負担で、センター事務局に連絡すれば無料で手に入れることができます。以下に目次を挙げておきます。
『一神教学際研究JISMOR』第6号(2010年)
特集:マルティン・ブーバーの思想とその聖書解釈の可能性:ドイツとユダヤの間で
勝村弘也「我が国におけるマルティン・ブーバー研究の過去・現在・未来:ジンポジウムの総括文に代えて」……1-6
小野文生「マルティン・ブーバーの聖書解釈における〈声〉の形態学:「かたちなきもののかたち」への問いについて」……7-35
堀川敏寛「M・ブーバーにおける「神の直接統治」の思想的意義:『神の王権』における士師記解釈とユートピア社会思想より」……36-51
平岡光太郎「現代ユダヤ思想における聖書と政治思想:マルティン・ブーバーの神権政治とイスラエル文脈におけるその受容」……52-66
一般論文
中田考「スンナ派カリフ論の脱構築:地上における法の支配の実現」……67-89
勝又悦子「ラビ文献におけるTRGM(翻訳する)の語感」……90-109
ドロン・B・コヘン「「窓」から甘く語りかけよう:レナード・コーエンの歌を読む」……110-43
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