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シェーファー氏に関しては、昨年『タルムードの中のイエス』が出たこともあり、ご存知の方も多いと思われます。私もとてもおもしろく読んだことを覚えています。
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一方で恥ずかしながら私はリモール氏という名前にピンときませんでした。しかし、調べてみるとリモール氏は中世が専門で、しかも私自身の関心から言えば、中世ユダヤ教のヒエロニュムス理解の典型例として挙げられることのある、ラビ・ヨムトブ・リップマン・ミュールハウゼンの『セフェル・ハニザホン』の校訂本を現在準備している人のようです。それで思い出したのですが、以前『セフェル・ハニザホン』について少し調べたときに、この人の論文にも目を通した記憶がありました。
● O. Limor and I. J. Yuval, "Skepticism and Conversion: Jews, Christians, and Doubters in Sefer ha-Nizzahon," in Hebraica Veritas? Christian Hebraists and the Study of Judaism in Early Modern Europe, ed. A. Coudert and J. Shoulson (Philadelphia: University of Pennsylvania Press, 2004), 159-80.
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そうした講演者たちの専門やタイトルから推測するに、この公開講演会では、シェーファー氏が古代を、リモール氏が中世を例に、ユダヤ教とキリスト教との対話あるいは論争について話をすることになるのではないでしょうか。事前申し込みは不要のようなので、ご興味ある方はぜひ。
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