- L. Cohn and P. Wendland (eds.), Philonis Alexandrini Opera quae supersunt, IV (Berlin, 1902).
Philonis Alexandrini Opera Quae Supersunt, Volume 4 Paul Wendland Leopold Cohn Charles Duke Philo Nabu Press 2010-03-09 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
これはいわゆるCohn & Wendland版全6巻のうち、第4巻に当たります。この校訂版はグーグルブックスでも無料で閲覧することができます。『モーセの生涯』は以下のリンクから。
http://books.google.com/books?id=yn9fAAAAMAAJ&hl=ja&pg=PA119#v=onepage&q&f=false
あとロシア語なので詳細は分からないのですが、以下のサイトからもPDF化されたかたちでCohn & Wendland版を読むことができます。
http://khazarzar.skeptik.net/books/philo/
- F.H. Colson (ed.), Philo, VI (Cambridge, MA, 1935 = LCL Philo VI).
On Abraham. On Joseph. On Moses (Loeb Classical Library) Philo F. H. Colson Harvard University Press 1935-01-01 売り上げランキング : 402802 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
これはLoeb Classical Libraryのフィロン校訂版全10巻+補遺2巻のうちの第6巻に当たります。これはロウブ叢書なので、簡単なイントロと英訳がついていて非常に参考になります。
フィロンの著作のコメンタリーは、Society of Biblical Literatureの分科会から発足した、学術誌『フィロン研究年報(Studia Philonica Annual)』に集う研究者たちによって、ブリル書店から少しずつ出版されているのですが、2013年12月現在、まだ『モーセの生涯』のコメンタリーは出ておりません。担当者はノートル・ダム大学のGregory E. Sterling氏のようです。出版が待ち遠しいですね。
『フィロン研究年報』のHP上でのコメンタリーに関する情報はこちら。
https://www3.nd.edu/~philojud/38.htm
ブリル書店のフィロン・コメンタリーの特設ページはこちら。
http://www.brill.com/publications/philo-alexandria-commentary-series
『モーセの生涯』に関する部分的なコメンタリーになり得る論文で、代表的なものとしては、以下があります。
- Adam Kamesar, "Biblical Interpretation in Philo," in The Cambridge Companion to Philo, ed. A. Kamesar (Cambridge: Cambridge University Press, 2009), pp. 65-91, esp. 65-72.
The Cambridge Companion to Philo (Cambridge Companions to Philosophy) Adam Kamesar Cambridge University Press 2009-04-20 売り上げランキング : 353001 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
『モーセの生涯』に関して日本語で読めるものとしては、ありがたいことに、近年出版された以下の論文があります。これは下記のリンクから、無料で閲覧することができます。
- 片木華枝「フィロンのモーセ理解:預言者として」、『日本の神学』第50号(2011年)、100-18頁。