2017年2月14日火曜日

トセフタとバビロニア・タルムード Elman, Authority and Tradition

  • Yaakov Elman, Authority and Tradition: Toseftan Baraitot in Talmudic Babylonia (Hoboken, NJ: Ktav, 1994).
Authority and Tradition: Toseftan Baraitot in Talmudic BabyloniaAuthority and Tradition: Toseftan Baraitot in Talmudic Babylonia
Yaakov Elman

Ktav Pub Inc 1994-03
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本書は『バビロニア・タルムード』の成立と文学形式を検証したものである。伝統的には2世紀のタナであるラビ・ネヘミヤに帰せられる『トセフタ』の素材の多くは『バビロニア・タルムード』中にも見られるが、しばしばそれは現存する『トセフタ』とは異なったものとなっている。そこで、現存する『トセフタ』は『バビロニア・タルムード』が出来上がった後に成立したものなのか、あるいは仮にそれより前であったとして、『バビロニア・タルムード』の編者は『トセフタ』を利用することができたのか、という問いが立てられることになる。

著者はそこで、特定の箇所を比較することにより、これらの問いに答えようとした。ただしその試みは部分的なものに留まっており、著者自身がさらなる範囲を含めた検証が必要であることを認めている。

著者が検証し得た範囲から得られた結論としては、現在のかたちの『トセフタ』は『バビロニア・タルムード』の編者には知られていなかったはずであるし、それ以前のアモライームたちにも知られていなかった、と言える。すなわち、『トセフタ』は『バビロニア・タルムード』が出来てから成立した後代の文書ということになるのである。

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