2013年12月16日月曜日

フィロン『モーセの生涯』:校訂版と注解

フィロンの『モーセの生涯(De vita Mosis)』の校訂版には、以下の2種類があります。
  • L. Cohn and P. Wendland (eds.), Philonis Alexandrini Opera quae supersunt, IV (Berlin, 1902).
Philonis Alexandrini Opera Quae Supersunt, Volume 4Philonis Alexandrini Opera Quae Supersunt, Volume 4
Paul Wendland Leopold Cohn Charles Duke Philo

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これはいわゆるCohn & Wendland版全6巻のうち、第4巻に当たります。この校訂版はグーグルブックスでも無料で閲覧することができます。『モーセの生涯』は以下のリンクから。
http://books.google.com/books?id=yn9fAAAAMAAJ&hl=ja&pg=PA119#v=onepage&q&f=false
あとロシア語なので詳細は分からないのですが、以下のサイトからもPDF化されたかたちでCohn & Wendland版を読むことができます。
http://khazarzar.skeptik.net/books/philo/

  • F.H. Colson (ed.), Philo, VI (Cambridge, MA, 1935 = LCL Philo VI).
On Abraham. On Joseph. On Moses (Loeb Classical Library)On Abraham. On Joseph. On Moses (Loeb Classical Library)
Philo F. H. Colson

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これはLoeb Classical Libraryのフィロン校訂版全10巻+補遺2巻のうちの第6巻に当たります。これはロウブ叢書なので、簡単なイントロと英訳がついていて非常に参考になります。

フィロンの著作のコメンタリーは、Society of Biblical Literatureの分科会から発足した、学術誌『フィロン研究年報(Studia Philonica Annual)』に集う研究者たちによって、ブリル書店から少しずつ出版されているのですが、2013年12月現在、まだ『モーセの生涯』のコメンタリーは出ておりません。担当者はノートル・ダム大学のGregory E. Sterling氏のようです。出版が待ち遠しいですね。
『フィロン研究年報』のHP上でのコメンタリーに関する情報はこちら。
https://www3.nd.edu/~philojud/38.htm
ブリル書店のフィロン・コメンタリーの特設ページはこちら。
http://www.brill.com/publications/philo-alexandria-commentary-series

『モーセの生涯』に関する部分的なコメンタリーになり得る論文で、代表的なものとしては、以下があります。
  • Adam Kamesar, "Biblical Interpretation in Philo," in The Cambridge Companion to Philo, ed. A.  Kamesar (Cambridge: Cambridge University Press, 2009), pp. 65-91, esp. 65-72.
The Cambridge Companion to Philo (Cambridge Companions to Philosophy)The Cambridge Companion to Philo (Cambridge Companions to Philosophy)
Adam Kamesar

Cambridge University Press 2009-04-20
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本論文の中で、著者は『モーセの生涯』2.37-40の部分を全訳し、原文に沿ったかたちで解説を加えています。またこの本自体が、フィロンのことを知るのに極めて便利な一冊なのでおススメです。

『モーセの生涯』に関して日本語で読めるものとしては、ありがたいことに、近年出版された以下の論文があります。これは下記のリンクから、無料で閲覧することができます。

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